今年になって東京都渋谷区で同性カップルを結婚に相当する関係としてみなすとする証明書としてパートナーシップ証明書を発行することを条例にて決まりました。これをもって当事務所でも同性カップルをサポートする意味でのページを作成しました。さて、ここで同性カップルの婚姻やそもそも結婚とはなんだろうと改めて思いましたのでつらつらと書いてみたいと思います。なお、特に結婚についての歴史や意義を改めて勉強したわけでもなく、ただ思ついたままの文章ですので、事実とは誤っている点などがあればご容赦ください。


<そもそも結婚とは>

ところでそもそも結婚とはなんなのでしょう?「愛し合った二人はいずれ結婚し、家庭を築いて一生をともにするもの」と言ってしまえば簡単ですが、当たり前のようになっている結婚となんなのでしょう?とりあえず私が考えるのは昔からの当たり前だったから、現代においても当たり前のものという感覚です。昔とはどの程度の昔なのかはわかりませんが、もしかすると江戸時代くらいだと現代の結婚観とは大きく異なったものだったりするかもしれません。また、国や地域によっても当然異なることでしょう。ただ、日本の結婚観は明治維新以降に西洋の影響などを大きくうけたりしているんでしょうね。(勝手な推測ですが)

 

さて、結婚が当たり前のものとしてとらえてしまうのは簡単ですが、何らかの理由がなければ結婚という制度は定着しなかったことでしょう。この理由をいろいろと想像してみます。理由の大きなところは私が思うにやはり子孫を残すためということではないでしょうか。昔は子孫を残すことは人間にとってとても大変で、そしてとても重要な命題であったはずです。そして何より子孫を残すためには最低限で男女がペアになる必要があります。結婚とは形は違えど子孫を残すことに必要であったのでしょう。もちろん結婚とは言いますが時代や地域で考え方や様態は異なると思います。

例えば、人間は「自分」の子孫を残すことが本能として命題としてありますので、なるべく自分の子孫を残したいと考えます。そうした場合、妻が他の男性と通じてしまえば自分の子孫を残す可能性が低くなります。それを防ぐためには夫婦の間で結婚という縛りを設け、自身の子孫を残すための担保にしたいと考えられます。ちなみに女性は自身が出産した子供は確実に自身の子孫となりますので、自身の子孫を残すことに不安になるのは原則男性でしょう。父権社会が発達し男性はより女性を拘束していった理由もよくわかります。

なお、上記は子孫を残すに自然と結婚という制度が出来上がったように感じますが、作為的に作られた結婚観もあるようです。ヨーロッパでは麦などの主食はそんなに豊作とはなりません。寒かったり日照時間が少なかったりと、アジアなどとは異なり地域的に作物を育てるのに適してはいなかったようです。しかし、牛などの家畜が食べる牧草は放っておいてもジャンジャン生えるようで、そのため牛などを飼うのはとても楽ちんだったようです。そのため肉食文化が進み、周りには牛や豚などが普段からたくさんいます。しかし困ったことが起こります。キリスト教では人間は神様が自身の姿に似せて作った特別な存在であり、家畜は人間が食べ物に困らないように作った食べ物です。それなのに子孫を残すために行う行為といったら、、、 人間も家畜も変わらないではないですか!これを日々家畜と過ごしながら目の当たりにすることでキリスト教徒は疑問に感じ、信仰が薄らいでしまったら大変だと感じた教会は結婚という手続きを考えました。結婚という契約を神様の前で、教会のみで行うことによって、それは人間しか許されない行為であり、家畜とは違う存在であると説明したようです。

<結婚をする意味>

上記のように、また上記以外にも結婚にはいろんな意味や理由がるのだと思いますが、子孫を残しべし、他者は排除すべし、との人間の本能から出てくる自然な欲求が結婚という制度の根幹にあり、また結婚が当たり前に受け入れられている理由だと思うのですがいかがでしょうか?実際に子育てにしても父と母という両親がきちんと居ることは子ともにとって良い影響であるといえると思います。経済的にな理由にしても、子育てに使う時間にしても、子供に与える精神的影響についても。そうゆう点では少し前までは当たり前だった、父親は外に出て働き、母親は家を守るという構図は個人的には悪いものだとは思いません。

もちろん男女同権が当たり前になった現代では女性も外に出て働きますし、時代は変わりました。それでもやはり結婚をすることは子供を育てる上では良い制度だと思います。もちろん問題もたくさんあるでしょう。共働きと子育ての両立、待機児童、育児休暇の問題、育児休暇明けの雇用、父親の育児休暇など実際のところは問題は山積なのだと思います。それでも子供のために結婚をすることには意義があると思います。扶養や相続などの法律の問題も然り、また子供にとっての精勤的な影響も、結婚をし、父、母、子が家族であるという認識を共有できることで大きな影響をあたえるでしょう。

それでは子供を作らない夫婦の場合、結婚はどの位の意味があるでしょう。子供が欲しいけど授からないという夫婦もいますし、子供がいない夫婦にすべて当てはまるわけではありませんが、そもそも子供を作らないという夫婦は結婚をする意義は大きくないと思ってしまいます。もちろん愛し合った二人は一生寄り添って暮らすことを宣言するために結婚することもあるでしょうし、親族の意見や慣習など「世間の目」なども理由になるでしょう。

こちらは子供を作らないと考えている夫婦は結婚をすべきでないと言っているわけではありません。愛し合った二人は大いに結婚すればよいですし、結婚をしたら子供を作らなければならないと主張しているわけではありません。ただ、結婚をする歴史や意義を想像したみたら、昔は必要に迫られてした結婚が、考え方や暮らし方が多様化した現在では、当たり前であった結婚観も多様化させる必要もあると思うのです。

<同性カップルの結婚>

私は同性カップルの結婚について、概ね賛成であり、しかしまだ違和感があるような感じです。同性がカップルになることは全くもって賛成です。しかし、結婚となるとまだ諸手を挙げて大賛成には至っていません。かといって反対の立場でもありません。この違和感は、異性のカップルでも事実婚で足り得る場合、同性カップルでも事実婚という形式でも良いのかな、とも思ったりもします。あっ でも同性カップルでも養子を取るなどして親子での家庭を持つことだって考えられますよね。であれば同性カップルでの結婚というのもしっくりきますね。

異性同士では自由にできる結婚が、同性カップルでは認められないという壁がある限り同性カップルの権利が保障されたとは言えないのかもしれません。

さて、冒頭に出てきたパートナーシップ証明書ですが、こちらについて私は賛成です。恋愛の対象が同性であることで自信を抑圧し、悩まなければならないことは不幸なことです。もちろんすべてのLGBTの方にカミングアウトを勧めるわけではありませんが、自身の感情を殺して生きることは辛いことです。恋愛対象が同性である遺留は様々なのだと思いますが、自分らしく生きることは現代の日本では許されるべきです。これは個人主義的であり、過去から続いた慣習などに反する場合もありますが、個人が抑圧されてしまう世の中では今後日本がより良い国となっていくのにも障害となるのではと思います。

その様に思うので少なくとも役所が同性カップルを認める制度を作ったことは大きなことです。始めは一般のLGBTの方が気軽に利用するような雰囲気ではないのかもしれません。LGBTの権利に関してリーダーシップを取られている方々などが利用し、問題点が発生したら改善しと、試行錯誤が続くのかもしれません。しかし、多様性があり、活気ある日本を作るためにもパートナーシップ証明書は大きな一歩だと思いますので、今後も見守っていきたいと思います。

今回は思いついたことをつらつら〜、と書いてみましたので、本当は真剣に結婚について考察をすればもっといろいろなことがわかってくるかもしれません。機会があればLGBTの方に結婚観などを話す機会があると良いですね。

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