日記20150721「無料相談は意外と難しい?」

当事務所では初回の相談を無料で行っております。どの事務所でも電話での問い合わせに対していきなり料金が発生することはないと思いますが、それでは具体的な相談となると料金が発生することとなる事務所が多いのではないでしょうか。当事務所では最初のお電話での相談は「問い合わせ」のレベルから一歩先の内容、つまりお悩みの本質部分についてのある程度まで無料でご相談させていただいております。それは以下のような理由からです。

 

◇まったく何もわからない方は何を質問してよいかもわからないことが多く、一番始めの相談のみでは概要を把握していただくことも困難である場合があるため。

 

相談者にとって深刻な内容であっても、それが勘違いや思い過ごしであることもあり、正しい情報をお伝えすれば簡単に解決してしまうことも多々あるため。


行政書士事務所などに問い合わせをしたことのある経験をお持ちの方は少数であり、その不安を電話相談にて和らげていただくため。

 

以上のような理由より当事務所では無料相談を採用しております。

 

 

しかし、無料相談とはただ単に質問に答えていれば良いものではありません。無料相談を始めた当初は質問に答え、相談者様が安心していただけることで成功したものと思っておりました。しかし、無料相談だからこそ気を付けなければならないことがたくさんあり、たくさんの相談を受けている間にいろいろなノウハウを得ることができました。これは当事務所への直接の相談のみならず、行政書士会の練馬支部での無料相談などの経験なども踏まえています。

 

 

◆気を付けなければならないこと@<あまり個別の事情に踏み込むことはできない>

当事務所で扱う相続、遺言、そして離婚協議書などについては、ご相談者様の状況や事情などは千差万別で、同じ相続でも相談者様ごとに事情が異なります。それでも、当事務所ではたくさんの手続きをお手伝いさせていただいた経験より、なんとなくこのようにすれば良いのではないかなどの検討をつけることができます。そのため困っている相談者様には考えうる限りのアイデアをお伝えしたいと思ってしまうのですが、無料相談の時点ではあまり親身になってしまっては逆効果である場合もあるのです。

例えば、ご相談に対して当事務所ではこのように進めることで解決まで道筋をつけられそうだと考えられた場合でも、相談者様が当事務所へのご依頼を希望されなかった場合、当事務所での経験を中途半端な状態でお伝えすることとなってしまう危険性もあります。そのため、無料相談の時点では一般的な部分と個別的な部分の境目までをうまくお伝えし、その情報が今後しっかりと生きてくれるように配慮をしなければなりません。

 

 

気を付けなければならないことA<背景を考慮する>

相談をされる方は基本的には自身が中心となった話しをされます。自分が悩んでいるために相談に来ているのですから当然のことです。また、相談を受ける側も相談者様が安心できるような回答をしてしまいがちになります。しかしこの点にも注意が必要です。


以前、当事務所でお手伝いをさせていただいたご家族で、特別受益遺留分の解釈などで意見が合わず、手続きが進められないという案件がありました。私は相続人の間に入り、それぞれと調整を行わせていただき、これらの意見が合わない部分は遺産分割協議でしっかりと帳尻を合わせるよう纏まりました。しかし、相続人の一人が役所でやっている無料相談に行ったとき、遺留分が請求できることなどを言われた、として、事前の調整が水の泡になりかけてしまいました。(その後、改めてご説明させていただき、上手く調整できました。)

 

役所の無料相談は善意で行われているため、相談者が来ればその相談者の悩みを解決するような回答を行います。これは私も気持ちがとても良くわかります。しかし、無料相談は不特定多数の方が来られることと、その方の事情を客観的に把握しきれないことにより、その善意の回答が何らかのバランスを壊してしまう可能性を秘めています。そのため、無料相談では相談者様が満足するだけの回答にとどまらず、その背景などもイメージしてお伝えしなければならないと思っています。

 

 

気を付けなければならないことB<ケチケチしない>

先にあげました気を付けることの2点より、相談の回答にはあまり情報を多く出さないようなことを挙げましたが、最後の注意点は情報を出し惜しみしないこととです。上記の2点はあくまで情報の伝え方や、内容をしっかりと精査するということです。そのため、その2点を踏まえていれば、無料の相談であってもとても多くの情報をお伝えします。やりすぎな例かもしれませんが、過去には調査が必要なことは後日改めて調査結果をお伝えすることもありましたし、電話での相談を1時間以上もしたこともあります。無料相談であまり親身になり、また過度な回答をしてしまうことは、先の注意点よりわかっていますが、それでも無料相談で解決するのであれば必要な情報は出し惜しみせずお伝えいたします。

 

無料相談も最終的には相談者様の問題が解決できればとの思いで行っておりますので、当事務所への無料相談はとても有益であると自負しております。しかし、有益であって欲しいと思えば思うほどどの情報をどの位、どのようにお伝えするかはとても難しいものと感じます。しかし無料相談のみであっても思い切って相談してよかったと思ってもらえるよう絶えず努力しておりますし、相談のみでは解決できない問題は改めて当事務所にご依頼いただければさらにご満足いただけるサポートをご提供できると自負しております。そのため無料相談で解決できるものでしたらどんどん活用いただければと思っております。

 

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