日記20150331 行政書士の仕事とは… ドラクエみないなもの

私は行政書士という仕事をしています。行政書士とは国家資格であり、その資格を持っていると特定の権限にて仕事をすることができます。しかし、いかんせん行政書士とは一般的にマイナーな存在です。今日は行政書士の仕事がどんなものかご紹介したいと思います。少しでも身近に思っていただければ幸いです。

そこで行政書士の仕事について私が普段からf感じていること、それはつまり行政書士の仕事は「ドラゴンクエスト」みたいだな、と感じています。ええ、わかっております。ドラゴンクエストを知らない方には全く伝わらないでしょう。ドラゴンクエストでなくてもファイナルファンタジーやゼルダの伝説でも同じ様なことが言えますが、例としては似たりよったりですね。また、私が思うドラゴンクエストはドラゴンクエストⅠからⅥくらまでで、最近のドラゴンクエストは分りません。しかし、行政書士の仕事はドラゴンクエストみたいだと思いますので誤解を恐れず、伝わる人にだけ伝われば良いと開きなおってご紹介いたします。きっと同世代の人は共感いただけるかもしれません。良くわからない方は申し訳ありません。

<ドラゴンクエストとは>

一応、ドラゴンクエストとは、テレビゲームの一種です。ロールプレイングと呼ばれる種類のゲームで、主人公にはある一定の指令があり、その指令を解決するために情報を集め、ミッションをクリアし、最終的には指令を解決することを目指します。例えば村の村長さんから「近くの山にドラゴンが居座り村人が恐れているからやっつけて欲しい」と言われ、それを解決するゲームです。

<行政書士の仕事の基本>

それでは行政書士の仕事の基本からご案内いたします。行政書士はどちらかというとマイナーです。一般的に弁護士と税理士は有名ですね。弁護士は裁判その他法律的な争いの代理をします。税理士は税金の申告を代理士、節税などのアドバイスをします。難関試験を通らなければならない資格のうち、公認会計士や不動産鑑定士はマイナーかと思います。一般の方が直接お世話になることが少ないからでしょう。

それでは行政書士はどうでしょう。行政書士の一番の仕事は「許認可申請の代理」です。弁護士が裁判の、税理士が納税の代理をするように、行政書士は役所への許認可の申請を代理します。許認可とは建設業許可であったり宅建許可であったり、その数は3000種類以上あるようです。これらの許認可は場合によってはA4用紙で何百枚もの添付資料が必要となるなど、量と質共に難易度が高いので、専門家である行政書士に代理してもらわないととてもじゃないけど難しいものです。

行政書士は他にも「事実関係を証明する書類」を代理で作成することが可能です。これはかなり広い範囲で業務をすることができ、多方面で行政書士が活躍することができます。

なお、一般の方は行政書士と司法書士の区別がつき辛いようで、数カ月間お仕事をお手伝いさせていただいたお客さまも最後の最後まで「司法書士さん」と言われ続けたりします。最初は訂正をするのですが、数カ月間も直らないので最終的には諦めます(笑) ちなみに司法書士は法務局等への手続きを代理することができます。

<私の行政書士としての仕事>

 さて、本題です。私が思うに行政書士の仕事はドラゴンクエストのようです。他の士業も同じようなものですが、特に行政書士、その中でも私の仕事の仕方はドラゴンクエストの様だと思っています。まず、お客様からお声がかかり、指令が下されます。「相続手続きを進めて欲しい」 私はお客様の指令に従い相続手続きを完了させるべく動き出します。相続手続きの完了は即日でいきなり完了はしません。相続人の確定→財産目録の作成→遺産分割協議→名義変更、と進むのが一般的です。全ての名義変更が完了した時点でクリアということになります。

まずは相続人の確定と財産評価です。ドラゴンクエストと同じようにミッションをクリアするためには必要なアイテムを揃えなくてはなりません。相続手続きでも必要書類を取寄せるために必要な役所や機関に問合せや請求を行います。ドラゴンクエストもアイテムや情報の収集において様々なトラブルや困難が設定されていますが、相続における必要書類を集めることも予定調和ではありません。お客さまから聞いて想定していた相続人が異なる場合、金融機関の残高に関すること、不動産に関することなど、資料を取得してみないと分らないことばかりです。特に不動産に関しては予測不可能なことが多くあります。

例えば、こんな例をご紹介いたします。都税事務所で亡くなられた方の不動産を調査し、その後に登記所に行き登記簿謄本を取得しようとすると、「当該土地に建物がない」なんて言われたりします。固定資産税証明書が取れた土地の登記簿謄本が取れないなんて予測していないので、頭を使います。この謎に対して「土地の分合筆」と「建物の所在の変更の未登記」だと解決できるとやっと取得すべきアイテム『建物の登記簿謄本』が取得できます。今度は別の問題が発生。固定資産税証明書の所在と建物の登記簿謄本の所在が異っております。床面積も微妙に異なります。これでは登記が通らないのではないかという謎を解決するために改めて都税事務所へ。するとこのくらいの違いなら登記官からの問い合わせに対して都税事務所の回答で登記は通るだろうとのこと。都税事務所と登記所の往復でやっと不動産の謎が解け、次のステップである財産目録の作成ができるのです。

ドラゴンクエストでもこうゆうことありますよね。あっちへ行かされこっちへ活かされ右往左往(笑) 相続手続きだとしょっちゅうです。このようなことを専門家に頼まず手続きを行う一般の方は本当に行っているのでしょうか?本当にやっていたらすごいと思います。

次はいよいよ遺産分割協議です。必要なアイテムと情報は集まっていますし、ここがミッションの一番の山場です。相続の問題のとしては個々が最後のボスという感じですね。目標は遺産分割協議書への署名押印です。ここでの一番気をつけることは全ての相続人に平等に情報提供を行い、平等に接しなければならないことです。相続人の中には積極的に情報を集める方とそうでない方、法律を受け入れられる方とそうでない方、様々です。表面的に平等に接していると遺産分割協議の時点で不平等になってしまうので、相続人毎に対応を変える必要も出てきます。しかし、あまり変えると不平等になってしまうかもしれないと考えるととても悩みます。

私の仕事は相続人間の誤解を解消し、情報を提供し、協議のテーブルにつかせることです。そのためには必要に応じて全ての相続人と話しをします。「遺産分割協議書は作成しますので相続人の皆さんは話しを纏めてから来てください」と、丸投げはしません。あくまで遺産分割協議のテーブルについても貰うことを努力します。ただし、相続人の間に争いがあればそれは私の仕事の範囲を超えてしまいます。争いが表面化する前に対応し、話合いをしてもらうことが私の仕事です。

この点はドラゴンクエストとは少し違いますかね。強い武器と魔法でガンガンやっつけるのではなく、話しを聞いたり、説明したり、繊細な仕事だと思います。しかし、遺産分割協議ができた時の喜びは最後のボスをやっつけた時の喜びと同じです。ドラゴンクエストをやったことある人なら分ってもらえるでしょうか?(笑)

ただ、ドラゴンクエストと違い、最後のボスと倒したあともやることがあります。相続財産の名義変更です。これがとても厄介です。手続きのために署名押印をした書類を持参してもすんなり行きません。最初に案内されていたことと違う、そんなこと案内されていない、などなどは良くあることで、その結果書類の書き直しとなることもあります。これは本当にこたえます。まるで最後のボスを倒したらまた初めのステージから始まる魔界村のレベルです(笑) 遺産分割協議は大変ですが知恵や忍耐で人と接し、人と人の問題解決であるので、なんとなく辛くても楽しいですが、金融機関の案内間違いや案内不足はただただ辛くいだけなのです。。。

 <その他の業務も>

相続手続きだけでなく許認可の仕事も基本的にはドラゴンクエスト的に進めます。最後のボスは役所の担当者ですかね。役所の担当者に申請書を受取ってもらうために証明書類を集め、申請書を作成します。ただ、役所で集める書類は決まっておりますし、証明書類は申請を希望するお客様の元にあるものばかりです。また、お客様の元にないような書類もお客様自身で用意して頂かなければならないものが多く、相続手続きほどドラゴンクエスト感はありません。その点、私は相続手続きの業務の方が楽しいかなと思っております。

<まとめ>

というわけで、行政書士の仕事について身近に感じていただけましたでしょうか。行政書士は知名度が低いので、以前は有名になれば良いなといろいろ取り組んでいましたが、しかし今は行政書士自体が有名にならなくても、私に依頼を頂いたお客様がそれぞれ喜んでいただければそれで良いかなと思うようになりました。そんなこんなで本日もお客様の為にあちらへ行って、こちらへ行ってしています。お困りのことがあれば一度行政書士にお声かけしてみてください。一生懸命お力になれるよう日々頑張っておりますので。

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