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あなたの祖父が亡くなられた時、その瞬間からあなたの祖父の相続が始まります。この時、あなたはどのような立場となるのでしょう?相続は人が亡くなった後から始まる大きな手続きのひとつです。あなたがどのような立場であれ、家族の相続にはできるだけ協力する事は大きな助けになる事でしょうし、場合によってはあなた自身が相続人となる事もあります。
相続が始まった時、あなたが何を知っておく必要があるのでしょう。ここでは相続人であるあなたが最低限知っておいた方が良い相続の知識をご案内します。
相続上のあなたの立場は?
祖父の死と言う大きな出来事の後、あなたは相続と言う観点からどのような立場となるのでしょう。以下にご案内いたします。
◆法定相続人は誰となるか
あなたの祖父の死亡による相続人は「祖父の配偶者(あなたの祖母)」、「祖父の子供(あなたの父母)」、「祖父の両親(あなたの曾祖父母)」、「祖父の兄弟(あなたの大伯父母、大叔父母)」です。そのため孫であるあなた自身は直接の相続人に含まれる事はありません。
なお、あなたが存命である事より、祖父の両親や祖父の兄弟が相続人になる可能性は低くなるでしょう。(理由は代襲相続が発生してあなたが相続人となれば、配偶者以外は相続人になれないためです。)
◆代襲相続
孫であるあなたは祖父の相続人ではありませんが、もしあなたの父親が祖父よりも早く亡くなっていた場合は「代襲相続」が発生します。これによりあなたは孫であるのですが相続人となります。
祖父の相続では孫の立場は父親の生死により変動してきますので、あなたがどのような立場となるのか、相続人についてしっかり把握して判断する必要があります。
◆養子縁組
祖父が亡くなられた事により孫が相続人となる可能性は代襲相続が一般的ですが、もし祖父と孫であるあなたが養子縁組をしている場合は、あなたは相続人となる事に注意が必要です。
◆遺言書による遺贈
その他、祖父が遺言書にて孫であるあなたに財産の分与を残していた場合、あなたは「受遺者」となります(相続人でとは厳密には違います)。この場合はあなたにも財産が分与されるため、受遺者としての手続きを行う必要が発生します。
相続手続きを行わないとどうなる?
相続の流れや手続きの内容は事項よりご案内いたしますが、まずは相続の手続きを行わないとどうなるのかを挙げてみます。あなたが相続人や受遺者の立場であればご自身の事として、そうでなければ相続人となる家族の事としてお読みください。
→相続人が祖父の財産を相続しても、名義変更手続きを行わなければ、土地の売却や預金を下ろす事ができません。
→あなたの祖父にもし借金があった場合、その借金の処理をどうするかの手続きを行わなければ、額が膨らむばかりか、本来は免れる事ができる借金も返済し続けなければならなくなるかも知れません。
→土地や家屋は相続の手続きを行わなければ相続人の全員で法定相続分での共有となったままになります。もし特定の相続人が土地をすべて引き継ぐ場合は「遺産分割協議」という手続きを踏む必要があります。
→あなたの祖父の金融機関などの口座は手続きを行わなければ名義変更する事ができません。もしあなたが死亡した祖父の相続人の地位であったとしても手続きを行う事なしに相続財産である口座の現金を使用する事はできません。
→土地や家屋は使用する事ができますが、売却したり賃貸しようとする場合は手続きを踏まなければたとえ相続人であっても自由に行う事はできません。
→相続税の納期は限られていますが、それまでに滞りなく手続きを行わなければ相続税が申告できません。もし申告が漏れた場合はペナルティが課せられてしまいます。
→もし祖父の死亡後に手続きを行う事なく更にその相続人が死亡してしまった場合、関係する人数や財産が多くなり、また手続きも複雑になります。
相続手続きの流れ
相続が始まるとどのような事を行う必要があるのでしょう。以下に相続手続きの流れをご案内します。
あなたが相続人や受遺者の立場であればご自身の事として、そうでなければ相続人となる家族の事としてお読みください。
①遺言書の確認
祖父が亡くなる前に遺言書を残しているかどうかを確認します。遺言書の有無の確認は自宅や貸金庫、または公証役場等を探しましょう。もし自筆証書遺言が見つかれば裁判所での検認が必要です。
②相続人の調査・確定
誰が相続人であるのかはしっかり把握しておく必要があります。特に孫であるあなたは相続人となる可能性もありますので、相続人を把握しておく必要があるでしょう。
③相続財産の調査・確定
誰がどの位の財産を、またはどの財産を相続にて得られるかを決めるためには、どのような相続財産があるのかを把握します。
④限定承認、相続の放棄の申し立て(3か月以内)
相続財産に借金がある場合には相続の限定承認や放棄の選択肢を検討する必要があります。申立ては相続の開始を知った時から3ヶ月以内に行う必要がある事にも注意が必要です。
⑤遺産分割協議
誰がどの位の財産を分割するのかを相続人の間で話し合います。話し合いの結果は「遺産分割協議書」まとめます。
⑥個人の準確定申告(4か月以内)
・亡くなられた祖父の所得について確定申告が必要な場合は相続人が代行して確定申告を行います。相続開始から4か月以内に行う必要がある事に注意が必要です。
⑦遺産の名義変更
名義が必要な相続財産は亡くなった父親の名義からそれぞれの相続人の名義に変更する手続きが必要です。相続財産とは例えば不動産や銀行預金で、借金やローンなども相続財産となります。
⑧相続税の納入(10か月以内)
相続手続きの注意点
上記の手続きの中で気をつける点がいくつかあります。それそれの手続きは後の手続きを進めるために十分に注意をして行う必要がありますので、そのポイントをご案内します。あなたが相続人や受遺者の立場であればご自身の事として、そうでなければ相続人となる家族の事としてお読みください。
<相続人の確定の注意点>
<相続財産の調査・確定の注意点>
<限定承認、相続の放棄の申立ての注意点>
<遺産分割協議の注意点>
<遺産の名義変更の注意点>
遺贈についての注意点
祖父が遺言書にてあなたに遺贈をしていた場合、あなたは受遺者の立場になります。受遺者は相続人に準じた立場となるのでですが、手続きの実務上で相続人と異なる事もあります。その違いについていくつか例示しますので、参考にしていただければと思います。
相続手続きの相談、サポート
相続手続きは葬儀や日常での仕事と並行して行う必要がありますが、行わなければならない事も多く大変です。しかし、面倒だからと言って手続きをしないで置くわけにはいきません。そのような時は当事務所にて相続の相談やサポートを行っております。
◆祖父の相続手続きが終わらない間に父(母)が死亡してしまった際の手続きは?
◆父(母)が既に亡くなっているが、今後、祖父が死亡したら手続きなどはどうすればよいの?
など、ほんの小さな質問の方から、確実かつ迅速に手続きをされたい方まで、お気軽にお問合せください。
その他、関連する記事がございますので、ご参考として頂ければと思います。
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